こんにちは!わっきーです!(@wakky929analyst)
この記事では、バレーボールのアナリストが使用している「データバレー」の弱点について紹介しています。
データバレーとは
データバレーとは、バレーボール専用の分析ソフトです。「誰が」「どこで」「どんなプレーをしたか」という情報を細かくデータ化することができます。
「データバレー」について詳しく知りたい方はこちらの記事で解説していますので、合わせてお読みください。

データバレーで出来ること、出来ないこと
バレーボール専用の分析ソフト「データバレー」は選手のプレーデータを細かく記録することが可能です。誰がどんなスパイクを打ったか、誰が何本ブロックタッチを取ったか、同時にローテーション情報を加味して分析することで、相手の特徴やクセを見抜くためのデータを蓄積することが出来たり、取ったデータを映像と紐づけて簡単に任意のプレーを再生することも可能です。
データバレーで取得できるデータというのは、基本的に「すべてのボールタッチ」です。
具体的には、
こちらのチームがサーブを打った後、相手のチームの誰かがサーブレシーブ(レセプション)を行うのですが、その際、ボールを触っている「サーブを打った人」と「サーブレシーブを行った人」のデータはタグ付けすることが可能です。
でも、その時にサーブレシーブをする側の他の選手たちがどのような配置についていて、どのような関係性で最終的にサーブレシーブを行ったのか、そこまではデータバレーでデータ入力することができません。
また、スパイクを打つ際には、「スパイクを打つ人」、「ブロックで触った人」、「スパイクをレシーブした人」というのは、タグ付け可能です。
でも、ボールに触った人以外の動きは記録することが基本的にはできないので、スパイクを打っていない他のスパイカーの動きや、レシーブした側の他の人のポジショニングなどはデータ化することができず、目視で確認する必要があります。
「データバレー」は優れた分析ソフトですが、ボールを触っていない人の動きや位置をデータ化することに関しては弱点と言えます。
サッカーなどで導入されているようなトラッキングシステムは今のところバレーボールにおいては実現できていません。
データバレーの弱点を補うには
前述したように、データバレーではボールを触っていないひとのプレーを記録することが基本的にはできません。
その弱点を補うためには選手の位置情報を取得するトラッキングシステムが必要になります。
実はバレーボールにおいてもトラッキングシステムの研究や開発がされていないわけではありません。
こちらの動画をご覧ください。
これは2013年のモントルーバレーマスターズという大会でトライアルされたトラッキングシステムです。
ボールの高さや、球速などが画面上に表示されています。
このシステムが現在どうなっているかは定かではありませんが、バレーボールのトラッキングは難しいようです。
テレビ中継などでは、選手がスパイクを打った打点の高さや、スパイクスピードなどが映し出される場面もあります。
でも、それらの情報が選手の強化の為に使われるような実用的なものは2019年現在も存在していません。
テクノロジーは日々進歩していますので、そのうちバレーボールでもトラッキングシステムの活用ができる日も来ると思います!
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