この記事ではVリーグが出している試合ごとの公式帳票から試合を深読みする方法を解説しています。


公式帳票の基本的な見方
参考:一般社団法人日本バレーボールリーグ機構
チーム全体の良し悪しを判断する
ここで注意して見るポイントは次の3つです。
- セットあたり15点以上アタックで得点できているか
- アタックミスをセット2本以下に抑えられているか
- 被ブロックをセット2本以下に抑えられているか
そこで私が基準にしている数字は上の3つです。
15点よりも多くとれていればアタックがよく決まっていると言えます。
もちろんアタックミスを0にするのも大切なことですが、ミスを恐れて消極的なプレーになるとアタックも決まらず本末転倒です。
ある程度ミスは許容範囲で、セット平均2本以内に抑えられているかどうかは重要です。
個人の良し悪しを判断する
チーム全体の良し悪しを把握したら、次は個人の選手にスポットを当てて見ます。
ここで注意して見るポイントは次の3つです。
- アウトサイドヒッターはアタックで3点/セット以上取れているか
- ミドルブロッカーはアタックで2点/セット以上取れているか
- サーブの得点と失点のバランス
ここでもアタックでの得点は重要な要素です。
ただ、ポジションによって基準となる得点数に違いがあります。
アウトサイドヒッターと呼ばれる、レフトやライトの選手はアタックを打つ機会も多い為、セット当たり3点以上取れているかどうかが基準になります。
サーブレシーブに参加しないオポジットなどの攻撃特化型の選手は4点/セット以上が基準ですね。
それ以上に得点できている選手は公式帳票を見るだけで活躍してることが分かりますね!
ミドルブロッカーはパスの返球などによって、どうしてもアウトサイドヒッターと比べるとアタック打数も少なくなってしまいます。
なのでセットに2点取れていれば合格点でしょう。
もちろん、この基準に満たない場合も多々ありますが、チーム全体で15点以上取れればいいので他の選手が補いながら得点を重ねるのがバレーボールです。
次にサーブは得点と失点のバランスを見ています。
サーブ得点1に対してミス2本までは問題ないと思います。
これが、得点1に対してミスが4本もあるとバランスが悪いです。
男子だったらサーブ得点1に対してミス3本でも大丈夫かもしれないですね。
試合ごとに見るならパーセントよりも素数
バレーボールにはアタック決定率やサーブ効果率などのパーセントで表すデータがいくつかあります。
ただ、1試合ごとにデータ(公式帳票)を確認するのであれば、パーセントよりも、〇本の方に注目した方がいいです。
なぜなら、1試合だけだと母数が少なすぎるのでパーセントに表しても参考にならない場合があるからです。
例えば、アタックを2本打って1本決まった選手と、アタック10本打って5本決めた選手ではどちらも決定率は50%で同じですが、どちらが勝利に関係したかと5本決めた選手ですよね?
このように母数が少ない場合は、〇本の方に注目して見た方がいいです。
データを先に見ると試合が深読みできる
僕は毎週、Vリーグを見てます。
関東で試合をやっているときは極力現地に足を運んで生で観戦していますが、地方でやっているときや用事があるときはDAZNで観戦してます。
僕はDAZNで試合を見るときはまず最初に公式帳票でデータを見て、全体の数字と個人の数字をざっと確認します。
誰が決まっているとか、いつもは得点を量産する選手がこの試合は抑えられているな、などです。
そうすることで試合の着眼点が生まれます。
「なぜこんなに決まったのか」、「なぜ決められていないのか」、「ミスが多いのはなぜか」など試合をただ眺めるだけじゃなくて観る目的や着眼点が持てます。
公式帳票を先に見ることで、着眼点を絞ることができ、試合がもっと面白くなるはずです。
現地で生でバレーボールを見たあとに公式帳票を確認して、あとから配信映像を見ることで1回目とは違った発見があるかもしれません!

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