こんにちは!バレーボールアナリストのわっきー(@wakky929analyst)です!
この記事では、スポーツアナリストに興味がある人に向けて
スポーツアナリストになるためには何か特別な資格や技術が必要なのか、就職するためにはどうしたら良いかについて解説しています。


結論:スポーツアナリストに資格は不要
結論からいうと、スポーツアナリストになる為に必要は資格はありません。
医者になるためには医師免許、教師になるには教員免許になりますが、スポーツアナリストに関しては決まった資格や免許はありません。
職業としてのスポーツアナリストという定義は明確にはされていないです。
なので、自称スポーツアナリストと名乗れば誰でもなれます。
スポーツアナリストは普段どんなことをしているのかについてはこちらのブログで紹介していますので、合わせてご覧ください。
こんにちは!わっきー(@wakky929analyst)です!近年、様々なスポーツで注目を浴びている“アナリスト”という存在。テレビやメディアでよく聞くようになったアナリストという職業ですが、実際にはどのようなことをしているのかご紹[…]
スポーツアナリストにおすすめの資格
スポーツアナリストとして就職するのに、特別な資格は必要ないと書きましたが、スポーツアナリストの業務を円滑に行うために持っておいた方がいい資格もあります。スポーツアナリストの知見を広めるだけじゃなく、免許や資格がないからこそ、一般的な資格を持っておくことで自身がどれくらいの知識や技術を持っているかの証明にもなります。
コチラの記事にスポーツアナリストにオススメの資格をまとめていますので、あわせてお読みください。
スポーツアナリストと呼ばれる人たち
スポーツアナリストと言っても様々なところで使われています。
- スポーツの現場でサポートするアナリスト
- スポーツデータを解析するデータサイエンティスト
- テレビなどのメディアで試合を分析する解説者
スポーツの現場でサポートするアナリスト
私自身はここに分類されます。実際の現場で働くスポーツアナリストで特徴的なのは、分析に利用するデータを自身で作り出すことです。
バレーボールの場合は「データバレー」という専用ソフトを使いますが、他の競技では「スポーツコード」というソフトが多く使われています。
そういった分析ソフトを用いて、プレーデータを蓄積し、そのデータを使ってフィードバックを行っています。
スポーツデータを解析するデータサイエンティスト
位置情報やプレーデータなどのいわゆるビッグデータを分析する専門家です。
最近だとAI、機械学習をスポーツのデータに応用する企業も増えてきています。AIを用いることによって例えばバレーボールであればセッターの配球を事前予測したり、試合の事前シミュレーションなどが可能になります。またパフォーマンス分析だけではなく、選手のコンディション管理にもAIなどのテクノロジーが活用されるようになってきています。
スポーツのデータサイエンティストとして働ける会社については最近増えてきましたが、その代表格となる会社をコチラの記事にまとめていますのであわせてお読みください。
テレビで試合を分析する解説者
テレビやメディアで戦術の解説をするような方々が該当するかと思います。
例えば、テレビ番組の「Foot×Brain」にも出演している北澤さんや、バスケットのB.LEAGUEから公認アナリストとして認定されている佐々木クリスさんはテレビで活躍するスポーツアナリストです。
どうしたらスポーツアナリストになれるのか?

スポーツアナリストになる方法は2通りあります。
- 大学でアナリストの実務を積み、プロチームのアナリストになる
- スポーツ系企業に就職・転職する
順番に解説していきます。
大学でアナリストの実務を積み、プロチームのアナリストになる方法
まず大学で部活動に所属しながら、アナリスト活動を行い、卒業後の就職先にプロチームに入る方法です。
すごく夢のある話ですが、この道に進むのは簡単ではありません。ある程度のアナリストとしての知識や実力が必要ですし、それ以上に「運」も重要です。
なぜなら、あなたが大学を卒業する時にプロチームがアナリストを探していなければいけないからです。プロチームは数えられる程度しかありませんし、アナリストは数年でコロコロ変わるというものでもありません。
実は、私は大学卒業後、日本たばこ産業株式会社の女子バレーボールチームのコーチ兼アナリストに就任することができました。
ちょうどそのタイミングでアナリストを探していて、私も大学の監督に「アナリストとして就職したいです」と相談していたところでした。
私は運もあって①の方に進むことができましたが、狭き門だと覚悟してください。
スポーツ系企業に就職・転職するという方法
スポーツのデータ分析の会社は以前に比べて増えてきたように思います。会社によってはチームや個人選手とサポート契約を結んでいたりするので、会社にいながら実際のスポーツ現場のスポーツアナリストとしてサポートすることも可能だと思います。
例えば、データスタジアムという会社はサッカーチームやプロ野球チームのサポートを行っていたり、アビームコンサルティングという会社はF1のサポートを行ったりしています。
スポーツデータサイエンティストの求人やスポーツアナリストの求人も以前に比べると増えてきているように感じますので転職サイトをチェックしてみるのもいいかもしれませんね!
スポーツアナリストの学び方
スポーツアナリストになりたい人はどうやって学べばいいか説明します。

大学で学ぶ
大学でもここ近年、スポーツアナリストに必要な分析ソフトの使い方やパフォーマンス分析の基礎を学べる学科が増えてきました。
特にデータサイエンティストの養成については慶應義塾大学が面白い取り組みやってますね。スポーツに特化というわけではないですが、データビジネス創造のコンテストも開催しています。
他には、仙台大学では、様々な競技で使われている「スポーツコード」という分析ソフトを学べるようです。
スポーツコードが扱えると、基本的にはどんな競技にも応用ができるのでかなり重宝できると思います。大学でスポーツコードを体系的に学べるところは少ないので進学に悩む学生にとっては一つの選択肢として検討する価値はあると思います。
仙台大学のスポーツ情報マスメディア学科についてはこちらからどうぞ
最後にご紹介するのは、今後注目の桐蔭横浜大学です。
なぜ注目かというと、スポーツアナリストのパイオニア的存在で、一般社団法人スポーツアナリスト協会で代表理事も務める渡辺啓太氏が講師を務めているからです。
おそらく、今後スポーツアナリストの育成にさらに力を入れていくと思われるので、「ホンモノから学びたい!」という方には良いと思います!
スポーツアナリストになるには、認定資格や免許などは必要ありませんが、やはり基本的なデータ分析方法や、分析ソフトの使い方を学ぶのは必須になります。
大学選びに悩んでいる方に向けて、スポーツアナリストになれる大学についてまとめた記事があります。あわせてお読みください。
こんにちは!わっきーです(@wakky929analyst)最近こんな質問をよく受けます。 バレーボールのアナリストになりたいのですが、どこの大学に行けばいいですか?テレビや雑誌などのメディアを見て、スポー[…]
セミナーや講座で学ぶ
データスタジアムという主に野球やサッカーのデータ分析を行い、メディアへのデータ提供や選手・チームのサポートを行っている会社が定期的にスポーツアナリスト養成講座を開催しています。興味のある方は参加してみるといいと思います!
総合学園ヒューマンアカデミーという専門学校では、スポーツアナリストになるための動作分析のダートフィッシュを教材とした講座が開講しました。講師にはフットサルデータコーチの橋谷さんと株式会社ダートフィッシュ・ジャパンの石山さんという方ですね。
ダートフィッシュは色んなスポーツで応用できるので興味ありますね!気になる方は受講してみてはいかがでしょうか!
スポーツアナリストになる為に必須ポイント
前述したように、スポーツアナリストになる際には明確な資格や免許はありません。ただ、職業として活動する際には次の2点は最低限必要ではないかと思います。
競技特性やルールの理解
サポートする競技の特性やルールを理解しておく必要があります。得点や失点のルールはもちろんですが、どのような場合に反則となるのかは知っておかなければいけません。ルールは年によって変更されることもよくあるので、ルールを把握し周知することもアナリストとしての役割だと考えています。アナリストはチームの中で誰よりもその競技のことを知っている存在でなければいけません。
同様に、アナリストとして活動する際の競技上のルールも重要です。試合中に選手が外部からの助言を受けることができない競技もあるので、競技によって活動の幅の違います。
バレーボールの場合、スポーツの中では特にそういう面でのルールが緩いです。試合中に選手のすぐ横にスタッフと控え選手がおり、いつでもベンチから支持を送ることができます。また観客席からはビデオ撮影とデータ入力の専用エリアが設けられており、コード外からベンチに直接通信することが許されています。
専門的な知識や技術
一言でスポーツアナリストと言っても、前述したように様々な“スポーツアナリスト”が存在します。
専用の分析ソフトでデータ入力ができるというスキルや、戦術分析、動作解析、映像編集、統計解析、プログラミングなど、競技を理解していることに加えて専門的な知識や技術を持つことが必要となります。
バレーボールのアナリストの場合、アナリストというと、「データバレーを扱えること」を指します。
まずは専用の分析ソフトを扱えることが前提となり、それに加えて分析能力やプレゼン能力が必要となります。