こんにちは!廣澤(@hironowa_ru)です。
普段は日本代表選手に向けた映像分析サポートを行っており、大学院でコンピュータビジョンの観点からスポーツ映像解析の研究を行っています!
今回は、僕も実際に参加した、スポーツアナリストになりたい人におすすめのカンファレンスやイベントを紹介していきます。
スポーツアナリストの話を実際に聞いてみたい!
という方はまずはこのようなイベントに参加して業界の全体像を掴みましょう!
スポーツアナリストになりたい人におすすめのセミナーやイベント
それでは早速、スポーツアナリストやスポーツアナリティクスに興味のある方におすすめのイベントをご紹介していきます!
~まずは王道から!~ スポーツアナリティクスジャパン(SAJ)
日本スポーツアナリスト協会が2014年から主催している日本最大規模のスポーツアナリティクスに関するカンファレンスです。
競技現場で働くアナリストや指導者・アスリートはもちろんのこと、メディア・マーケティング・組織経営など様々な視点からスポーツアナリティクスに関してのセッションが行われます。
その他、関連企業の展示ブースがあったり、過去には「スポーツアナリティクス甲子園」と称して実際のプロスポーツリーグが持つデータをもとに学生が分析結果を発表する試みがあったりと充実した内容のカンファレンスになっています。
僕も第1回大会から複数回参加していますが、年々規模が大きくなり注目度が増している印象を受けます。
スポーツアナリティクス関連のイベントに行ったことがない!という人はまずはSAJに参加することをおすすめします!
入場料参考)SAJ2019 一般;13,500円、学生6,750円
~本場を体感したい人向け!~ MIT Sloan Sports Analytics Conference (MIT SSAC)
毎年アメリカボストンで行われているマサチューセッツ工科大学ビジネススクール主催の世界最大規模のカンファレンス。スポーツの現場で一線級で活躍している人たちが一同に介す場となっています。
様々な視点からのセッションや企業ブースに加えて、参加者が実際に手を動かしたり討論に参加する形式のワークショップ、ベンチャー企業のピッチ、研究プレゼンやポスター発表、ハッカソンなどなどまさに盛りだくさんの内容のカンファレンスです。特筆すべきは学生とスポーツ関連団体とが直接マッチングを行う場があること。ドリームジョブを目指し多くの学生が企業との面談に臨む場でもあるのです。
ボストンでの開催であり入場料も高額なため気軽に参加するのは難しいですが、セッションやワークショップはyoutubeでも公開され誰でも見ることができます。またスポーツアナリティクス協会や慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科などが参加報告会を行っているので、こちらに参加して参加者の生の声を聞くのも良いかもしれません。本場を体感したい人は是非ボストンに足を運んでみましょう!
入場料参考)一般約800$、学生275$
~斬新な切り口でのセッションが充実!~ KEIOSDM SPORTS X Conference
慶應義塾大学大学院SDM研究科が2016年から毎年主催しているカンファレンスです。SDM研究科は、複雑かつ大規模な課題をシステムと捉え課題解決を図る方法論を学ぶ研究科であり、スポーツを対象にした研究科ではありません。しかし、前述のMITSSACに触発され、日本にもこのようなカンファレンスを作らなければ!という強い思いのもと誕生したとのことです。
名前にもあるように、スポーツ産業が持つ本質的な価値や課題に対して「スポーツ×〇〇」というように実に多角的な切り口でのセッションが多数展開されます。クロージングトークの漫談(?)が非常に面白く、カンファレンスの”メイン”と呼ばれることも、、、笑
このイベントの派生として、SDM研究科では既にスポーツ業界にいる人を対象にスポーツ界の構造変革を行える人材を育成するSportsX Leaders Programも開講しています。
そのプログラムの参加者がこのイベントに登壇するなどのエコシステムも出来つつあり、必見のイベントです!
入場料参考)SPORTSX Conference 2019 一般;10,000円、学生5,000円 (2日間)
~国が行うサポートとは?~ ハイパフォーマンススポーツカンファレンス
国立スポーツ科学センターが行っているカンファレンスです。特に日本代表など世界最高峰の舞台で戦うアスリートに向けて国として行っている医・科学・情報サポートの実例、またその関連研究の発表が聞ける貴重な機会です。海外からゲストスピーカーが来日するセッションもあるため、海外のトップアスリートに向けたサポートや国単位での取り組みについても知ることが出来ます。
また、普段あまり足を運ぶ機会の少ないであろう国立スポーツ科学センター(JISS)やナショナルトレーニングセンター(NTC)内を見てまわることができるチャンスでもあります。無料で参加できるのもポイント!スポーツ関連の方や研究者に参加が限られていますが、学生の方は自身が参加可能かどうか問い合わせてみるのもよいでしょう!
~日本にいながら世界を感じる!~ Japan sports analytics conference
KPMGが主催するSports Analytics World Seriesの日本地域版カンファレンス。2018年に日本地域版が初めて開催され、2019年は計7カ国(オランダ、カナダ、オーストラリア、アメリカ、イギリス、インド、日本)8個のカンファレンスが行われる予定のカンファレンスです。
本カンファレンスは何よりも海外スピーカーの数が多いことがポイント!日本にいながら世界の動向を知ることができます。もちろんセッションは英語で行われるものも多いですが、第1回のカンファレンスでは同時通訳を行ってくれたため、英語が苦手な方でも問題ないかと思います!今後さらなる拡大が期待されるカンファレンスです。
入場料参考)※不明
~誰もが自分の能力をアピールできる機会!~ Sports Analyst Meetup
今までのカンファレンスとは少し毛色が違い、企業でデータ分析を行う技術者の有志が主催する勉強会であるSportsAnalystMeetup。
発表を聞くだけでなく自分も登壇したい!スキルをアピールしたい!という方にはまさにおすすめのイベントです。
プロとしてスポーツの分析に関わる方やスポンサー企業のプレゼンが聞ける他、任意参加者が各々取り組んだ分析結果を5~10分程度でカジュアルにプレゼンするLT(Lightning Talk)は必見です!また、これまで紹介したイベントと比べると小規模ですので、懇親会などを通じて登壇者と気軽に話せたり、同志を見つけられる機会でもあります。
2019年2月に第1回が開催されたばかりですが、スポンサー企業がつき、メディアにも取り上げられるほど注目を集めているため、ここからスポーツ関連企業で働く糸口が見つかることも少なくないかも!?
入場料参考)Sports Analyst Meetup#3 一般:500円 学生:無料
スポーツアナリストから「生」の声を聞く
”スポーツアナリスト”と一口にいっても様々な分野で多様なスキルセットを持って活躍している方が数多くいます。
これらのイベントに参加することで、どのような方々がどのように活躍しているのか?業界の問題はどこにあるのか?それを受けて自分はどのようになりたいのか?をまずは考えてみてはいかがでしょうか!
コメント